2022/08/09 20:00

ズワイガニとは

十脚目ケセンガニ科に属する大型で食用とされているカニです。
ズワイガニを漢字で書くと「楚蟹」
「楚」は「すわえ」と読み、細く長く伸びた枝という意味なのだとか。
ズワイガニの細く長い脚を木の枝に見立てたというのが俗説となっております。


私が以前読んだ水産関係の書物によれば、体全体に対して「頭」が「矮小」なカニとして「頭矮(ずわい)」と解説されていましたが、どの説が正しいのかはよく分かっていません。

主なズワイガニの種類
・ズワイガニ(オピリオ)
日本では主に本ズワイガニと呼ばれるもの。皆さんがカニといえばコレとイメージされるものは大体この本ズワイガニです。
本記事で詳しく紹介しているのもこのカニで、当ショップで販売しているのもこちらの本ズワイガニとなります。

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・ベニズワイガニ(ジャポニカス) 
本ズワイガニよりも深い場所に生息し、大きさは本ズワイガニと比較すると小さめのものが多い。
紅ズワイガニという名前のとおり、全体的に暗い赤茶色をしており茹でるとキレイな濃い赤色になります。
カニを見慣れていないと本ズワイガニとの区別が難しいこともありますが、裏返した際の腹側の色が本ズワイガニではほぼ白(乳白色)一色に対して、紅ズワイガニは全体的に甲羅側と似た色合いをしています。

・オオズワイガニ(バルダイ)
ロシアなどで漁獲される大型のカニ。
本ズワイガニに比べて足が太いため、見た目の印象としては甲羅が大きめで足が短い”ずんぐり”とした形をしています。
殻が固めですので手でそのまま剥いて食べるのは少し苦労します。
ハサミを使って切り分ける際も硬い殻に注意が必要です。

味としては本ズワイガニと引けを取らない美味しさですが、食感が少し強い気がします。
身の繊維が少し硬い印象ですが、その分食べ応えのある美味しいカニとも言えますね。

・マルズワイガニ(オオエンコウガニ) 
オオエンコウガニ科オオエンコウガニ属のカニで厳密にいうとズワイガニの仲間ではありません。
南アメリカや西アフリカなどで水揚げされ、主に缶詰やパック詰めをされて剥き身の状態で流通します。
記事を書いている私自身、マルズワイガニは加工後の剥き身しか見たことがありません。
価格が安く売られているズワイガニ缶詰はマルズワイガニを使用している場合が多いので、購入の際は原材料表示などを確認してみるとしっかりと記載があるはずです。

誤解のないように述べると、マルズワイガニだから美味しくないということは全くありません。
飲食店などで丼や寿司ネタに使われていることもよくあり、気がついていないうちに口にされていることもあるでしょう。
日本人は世界的に見ても魚介食を好みますから、安くて美味しいカニが食べられるのはありがたいことです。


どうして「本」ズワイガニと呼ばれるのか

ズワイガニ(オピリオ)は日本以外の国や地域でも漁獲されている、カニの中でもとてもポピュラーなものです。
そのため仲間の種類も多く、一口にズワイガニと言っても色々なものがいます。

日本ではカニや魚に限らず様々なものの名前に「本」の文字をつけて呼ぶことがありますが、そのほとんどは一番価値が高いとされているものを指していると言って良いでしょう。

日本国内で姿や足の状態で流通する主なズワイガニといえば紅ズワイガニと本ズワイガニですが、市場での取引価格も本ズワイガニの方が高値で取引されます。
味そのものの評価はもちろんですが、紅ズワイガニよりも本ズワイガニの方が大型のものが多く、食べ応えや見た目の部分でも評価されているのだと思います。

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「越前がに」も「松葉がに」も「本ズワイガニ」も同じカニ

高級なブランド蟹として有名な「越前がに」や「松葉がに」も大きな括りでいえば「本ズワイガニ」です。
指定された海域や港で漁獲されたもの、何キロ以上のもの、オスだけなど、様々な条件をクリアしたものだけにブランド名がついて取引をされるため、ブランド蟹とズワイガニは違うものと思ってしまいそうですが、種類としては全く同じものです。

北海道では特産品の「鮭」のブランド化が定着しており、日高管内の定置網で漁獲されたものの中から鮮度や脂のりの良い3.5kg以上の秋鮭だけに「銀聖」というブランドがつけられています。
「鮭より旨い鮭」とも呼ばれていることを考えると、有名なブランド蟹たちも「ズワイガニよりも旨いズワイガニ」としてもはやズワイガニとは別の蟹といえるかもしれませんね。


ズワイガニと毛ガニやタラバガニの違いについて

一般的に三大ガニと呼ばれるタラバガニ・毛ガニ・ズワイガニですが、皆さんはどのカニがお好みでしょう?
タラバガニは3種のカニの中で最も大きく、身に弾力があるため一番食べ応えのあるカニです。
しかしながら厳密にはカニではなく「ヤドカリ」に近い仲間といわれており、他の2種類のようなカニミソを味わうことができません。

毛ガニは北海道の特産品として地元で愛されているカニですが、漁獲されている平均的なサイズは500g前後のものが多く、それほど大きいカニではありません。
濃厚なカニミソが特に美味しく、じっくりと味わいたい方にオススメです。

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ズワイガニはタラバガニほどではないですが十分な大きさがあり、毛ガニ同様に美味しいカニミソも食べられます。
身は柔らかくしっとりとした甘さがあり、食べ応えも味わいもバランスの取れたカニです。

ズワイガニは日本で最も食べられているカニで、カニの王道といえる存在ですね。

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